去年やっていた水耕栽培の写真をまとめてみた話
野菜の値段ははちゃめちゃに高い。
一人暮らしをしているとだんだん野菜を食べなくなってしまうので、僕は去年水耕栽培をやっていた。特に僕が始めた時期は一週間にも及ぶ断食後だったので、健康的な食事に飢えていたのである。
僕が住んでいるのはペット禁止の部屋だが、これなら誰にも迷惑をかけずに簡単にペットと生活している感を味わうことができる。特に家にいる時間の長いニートにとっては見るだけで「こんな生活続けてもいいのかな」という不安な気持ちが癒されるのでおすすめだ。
今年も暖かくなってきたら種を蒔く予定なので、去年の水耕栽培記録をまとめたいと思う。
2017年3月29日
100均でスポンジと種を買ってきたので、タッパーに水を張り種を蒔いた。スポンジの吸収力がイマイチだったので、切り込みを入れてその間に種を挟んだ感じだ。
このときに蒔いたのは水菜、小松菜、ほうれん草、サニーレタスミックスだ。スポンジ表面から水が蒸発しやすいらしいので発芽するまでラップをかけておいた。
2017年4月4日
ほとんどの芽が発芽してきた。こいつらを見ていたら頑張ろうという気になったのでバイトに応募した。
実はこの時にペットとしての愛着が湧いてきて一つ一つの芽に名前をつけて呼びかけていたのだが、成長していくうちに忘れてしまった。
さらにラップを取ってしまったのでどこに何を蒔いたのか忘れてしまったのだが、これは大きくなった後に区別がつくようになった。
ここで、僕は部屋が西向きなので、成長するのに十分な日が当たらないことに気がついて育成用ライトを購入した。
青と赤のLEDライトだが、照らしたところはどう見てもピンク色だ。
夜中につけっぱなしにしておこうものなら、アパート内で違法にいやらしい風俗店を営業しているものだと勘違いされて通報されかねない。
2017年4月10日
よく考えてみたら大学休学中で実質ニートの僕に捨てるものはないと思えてきたので、平気で夜中にこのライトをつけっぱなしにするようになった。結構明るいので寝るときはアイマスク必須だ。
試しに外から確認してみたらカーテン全体がまっピンクになっていたが、最後まで通報されることはなかった。
よく見ると全員光の方を向いている。外の世界を知らないからLEDを太陽だと思い込んでるんだろうな・・・
さて、しっかりと伸びた根が確認できたので、こいつらにはそろそろドーピングをしてもらおう。ライトと一緒に購入した水耕栽培にも使える液体肥料を少しずつ水に混ぜてみた。
スポイトが付いていて2種類の液を水で希釈するタイプなのだが、希釈液をつくっているときにいけない薬を調合している気分になった。多分スポイトのせいだろう。
僕も人として成長したかったので、希釈液を試飲してみたが無味無臭だった。
2017年4月17日
スポンジが水を吸ってくれるのでこまめに水やりをする必要がなく、朝ライトを消して夜中にライトをつける以外の世話をせずに10日間くらい放置しておいたら勝手に育ってくれた。僕は面倒臭がりでサボテンすら枯らす人間なので非常に助かった。
すこし窮屈そうなので、少しずつ植え替えを始めた。この辺から鉢植えのためにペットボトル容器をストックし始めた。
2017年4月25日
この日に一気に自作のペットボトル水耕栽培器に移し替えた。やけにそれっぽくなった。
養分の取り合いに負けてひょろひょろに徒長してしまった負け組の芽はお味噌汁の彩りにして美味しくいただいた。南無。こいつらには来世では頑張ってもらいたい。過酷な生存競争を目の当たりにした瞬間だった。
水耕栽培器は綺麗に洗ったペットボトルを半分に切って上部を逆さまに被せたものである。キャップを外した飲み口の部分にスポンジを入れれば下部に入れた水を吸ってくれるという設計だ。
さらに100均に売っているちょっと土っぽい軽い石(ハイドロボールというらしい)を流し込んで細い茎の部分を支えれば完璧だ。
2017年5月5日
しばらく実家に帰ってしまったので面倒が見れなかったが、ライトをつけっぱなしにして出かけたので、帰ってきたら案の定成長していた。
カーテンを閉めっぱなしで日光に当てなかったからか、ハイドロボールからカビが発生し始めていたので、このあたりから消費し始めた。
ちなみにハイドロボールは洗えば再利用可能である。
これは実家でとれた野菜(いらないと言ったのに持って帰らされた)と一緒にサラダにしたものだ。
めっちゃ美味しかった。
まとめるとこんな感じだ。
・日光が当たるなら種、水耕栽培用の肥料、スポンジだけで始められる。
・水耕栽培なら1週間に一回水を変えるだけでOK!
・ニートの心を癒してくれる。
・「趣味は栽培です」というとちょっとかっこいい。
・少しずつ収穫するとその間に成長してくれるので手入れさえすれば長く楽しめる。
・自分で作った野菜はびっくりするくらい美味しい。
・健気な芽を見て頑張ろうと思い応募したバイトは続かなかった。
今年もやろう、水耕栽培。