珍味のいかそうめんを茹でた話
僕は肉の加工品が好きだ。
特に生ハムやサラミは大好物で家で飲むときはよく買う。
さらには家で飲んで翌日に残ったものをご飯の上に乗せて食べたりする。
その次くらいに好きなつまみがイカの加工品だ。これにもスルメや燻製など様々な種類がある。その中でも僕がよく食べている珍味がいかそうめんだ。
しかしよく考えてもらいたい。
これはいか"そうめん"だ。
僕は素麺を食べたことがあるが、全て茹でられたものだ。お店で硬い棒状の素麺が出てきた経験がない。
でも珍味のいかそうめんを茹でている人も見たことがない。
何が正しいのか分からなくなり、今までの経験が全て否定されている気分になった。
そして、気がついたら僕はいかそうめんを求めてコンビニを彷徨っていた。
僕が求めていた青地に白でいかそうめんと書かれたパッケージのものが見つからなかったのが、同じような商品を購入した。
これからこいつを茹でていくことにする。
早速お湯を沸かしたので、パスタのごとく束を軽く絞りながら華麗にお湯の中にINした。
ちょっと失敗した。入れた瞬間から萎え始めるそうめん達。こいつらは思っていたよりフニャ◯ンのようだ。
ちょっと生イカっぽい。
ここで一旦試食してみたが、数分で十分な柔らかさになってしまったので上げた。
いい感じに出汁が取れたので茹で汁でスープを作ろうかと思ったが、面倒なのでやめた。
完成品
実食してみるも味が全くしない。
まるで茹でたスルメを食ってるような感じだ。まあ茹でたスルメみたいなもんなんだけど。
多分これをカラカラに乾かして味付けしたら美味しいのだろう。
ちなみに友人が来ていたので食わせてみるたら苦虫を噛み潰したような顔をされた。
もうちょっと生イカっぽくなるのを想定していたのだが。
普通に食べつづけるのがキツかったのでマヨネーズをつけてみた。
僕は友人とうなづきあった。
少し食べやすくなったが、相変わらず美味しくない。というか、なんか水っぽい。
友人も「食ってる気がしない」との感想であった。
稀に見るあまりの微妙さを共有して、心なしか友情を確かめ合えた気がした。
結論: 普通に食べた方が美味しい。
残りは友人に「100円あげるから全部食べて」とお願いした。頼んだ僕が言うのもなんだがもっと自分の気持ちを大切にした方がいいと思う。
結局、いかそうめんは茹でない方が正しかったのである。今後この経験を生かしていきたいと思う。もしかしたらサラダとかに入れたら美味しいのかもしれない。
せっかく来てくれたのに不味いものを食わせてあれなので、友人には作った生チョコを出して相殺しておいた。非常に好評で嬉しかった。
生チョコをつくった時の記事
おまけ
今日の夢を小説にしたので載せておきます。石油のソムリエになった夢です。
ひとりでロシアンルーレットはやらない方がいい。
一人でロシアンおにぎりやってたら虚しくなりました pic.twitter.com/fIpt7twZHC
— Nem (@nemnemlog) 2018年2月20日