似非タイカレー好きが恐る恐るプーパッポンを食べた話
僕はタイカレー好きを公言しておきながらグリーンカレーしか食べたことがない。
どれくらいタイカレーが好きかって言うと、大学の後輩にインドカレーサークル(通称インカレ)に誘われて「タイカレーの方が良いです」と言って断るくらいにはタイカレーが好きだ。念のために言っておくと別にインドカレーが嫌いなわけではないし、なんならよく食べに行く。
そんな僕がいつも通り成城石井に行き非常食用のヤマモリのグリーンカレーを買おうとしたところ、なんと3個入りで750円程で売ってるではないか。理工系大学生でありながら暗算が不得意な自分はなんとか1個250円であることを算出し手に取った瞬間、
嫌な予感がした。
これはグリーンカレー、パネーン、プーパッポンの3個セットだったのだ。カラフルな箱が詰まったパックを手に取り思考はフリーズしてしまった。
ちくしょう、一番人気であろうグリーンカレーを前面に押し出しやがって。
そして僕は帰宅した。
ビニール袋にはあのタイカレーセットが入っていた。
セットに入っていたプーパッポンとは何だろう。この語幹の良さは何だろう。口に出したい言葉ナンバーワン、プーパッポン。ポケモンのブーバーっぽいけどちょっと違うプーパッポン。
誰がそんなおもしろおかしい名前にしたんだろうと考えながら米を炊いていた。
結局、その名前に引かれ3つの選択肢から最初にプーパッポンを食べることにした。
どうやらプーパッポンとは「蟹をふんわり卵とカレー粉で炒めた絶妙の味」らしい。カレー味のかに玉じゃん。
箱を開けたらグリーンカレーとほぼ一緒のレトルトパウチでなんか安心した。
さてこれがお待ちかねのプーパッポンだ。
ご飯も用意したが、まずはプーパッポンだけで一口。
???
よくわからない香辛料の香りが鼻を抜け強烈な蟹味噌の味がした。
食べ進めるも相変わらずよくわからない香りがする。全体的にどろどろしていて具材は玉ねぎと緑色の何かしか確認できず控えめだった。ステータス全体が香辛料に全振りといったところだろうか。
が、それがなんとなく良い。だんだん鼻が麻痺して蟹味噌の味しか感じなくなってしまった。
ちなみにこのヤマモリのタイカレーは現地の自社工場で製品が作られているらしい。
まさに本場の味と言った具合で日本人には賛否両論だろう。
僕は完食したが不味いと思った。
もうタイカレー全般ではなくグリーンカレーが好きだと人に言うことを固く誓った。
このシリーズのグリーンカレーははちゃめちゃに美味しいので是非人に勧めたい。
騙されて3個パック買ったけど食いきれねぇじゃねーか、という人は是非送りつけてください。待ってます。
どうでもいいが、実食前にカレーの写真を撮るのが下手すぎることに笑い転げていたら冷めたのでキレてしまった。温め直した。