後期から予備校に通ったことを思い出してみる話

 

僕は数年前、再受験のために某S台予備校に通っていたことがある。

しかも後期だけだ。

 

もう時効だと思うので予備校で失敗した部分を話したいと思う。なお、肝心の受験にも失敗している。

 

デメリットをまとめるとこんな感じだ。

 

 

1.  一番下のクラスにしか入れない。

同じコースでクラスが何個もある場合には春の入塾時にテストを受けてクラス分けをし、後期は前期の模試の結果をもとにクラス分けが決まる。

後期入塾組は有無を言わせず一番下のクラスだ。もちろん一番下のクラスは有名講師の授業を受けることは難しい。むしろ一定数は評判の良くない講師が混ざっている。

そもそも有名講師狙いで塾に行くなら夏季講習などの講習を予約した方がいい。

講習は意外と直前のキャンセルが多く、タイミング次第では運良くお目当ての講義を取ることができる。

僕のおすすめは 女子浪人生に手を出して某校舎を出禁になったことで有名な数学講師と 毒舌で有名な数学講師である。

 

 

2. 通学定期券の学割が効かない。

1年間予備校に通うとなれば予備校側がきちんとした学生証を発行してくれるが、半期だとできないそうだ。

学割が適用されないことによって「お前、学生じゃなくて無職だからな」と言われている気分になる。

ちなみに、最寄駅の他に駅員のチェックが甘いと噂の駅でも購入を試みたが無理だった。

費用を学割適用で見積もっていたため、とんだ誤算となった。

 

 

3. クラス内にグループが出来上がっている。

S台は座席指定なので、最前列の取り合いや席を広く使って講義を受けることはできない。平等性のためか席替えも頻繁に行われ、高校みたいな感じだ。

そう、高校みたいだ。

昼休みはグループの中心的存在の席の周りに人が集まり弁当を食べるため、休み時間になった瞬間にトイレやコンビニに行こうものなら「お前の席ねぇから」状態になる。

 

また、欠席した講義のノートは非常に回収しづらい。これを回避するためには最初の席の時に前後に友達を作っておくことだ。なぜなら最初の席は学籍番号順だからだ。同じ後期組で仲良くしておく必要があったのだ。

あとあと後期組はこの居心地の悪さに脱落していくことになり、実際に僕は最短3日で来なくなったやつを知っている。

 

 

4. S台の受験対策は前期後期を合わせて完全体となる。

実は僕は二浪の時に通年で受講していたので知っていたが、理科は前期後期でやっと一通りの内容を学習できるようになっている。つまり、後期だけ通うと内容を半分しか学習できないのである。数学は前期で基礎、後期で応用だ。あとは忘れた。

ぶっちゃけ通年で通った方が圧倒的にコスパが良い。

一応、あとから前期のテキストも購入できるが、ほとんどの予備校のテキストは解説がついていないため大して役に立たない。このため授業の板書が鍵となってくる。

 

 

5. 最終的に行かなくなる。

僕は大金を払ったのだから絶対に通い続けると決めていた。しかし、上記の理由によりモチベーションが急降下してしまった。僕が通うのをやめた時、既に最初の席の時に確認した後期組の顔ぶれはほとんどいなくなっていた。

目立つようになった空席には無慈悲に隣の人の荷物が置かれていた。

 

最悪自習室だけでも利用しようと最初は行っていたが、なんにせよ冬だ。

寒さには勝てない。

結局、僕は予備校生だったことを忘れて自宅浪人の道を決めてしまったのである。

非常に高い授業料だった。

 

 

 

以上の点からおすすめできない。多分K合塾も同じようなもんだろう。

僕の場合は前期は大学に通っていたために後期からになってしまったが、迷うくらいなら最初に予備校に行くべきだ。そもそも宅浪で自分を律することが出来ないなら後期から予備校なんて難しい。

 

念のために言っておくと、決して言い訳をするために記事にしたわけではない。

受験生に役立ててほしいからだ。

 

同じ金額を払うならもっと別の方法もあったかもしれない。

予備校に行っている人は読まないでください〈新装改訂版〉

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思い返すと、俺は馴れ合いなんかしねぇぜみたいなツンとしたタイプの後期組が早く脱落していた。