バレンタインチョコがそのままホワイトデー用になっていて怒り狂った話
バレンタインデーが終わったが、僕は一つもチョコを貰うことがなかった。
(イラストがないと読みづらいと思ったので、いらすとやで「バレンタイン」と調べたら出てきた老夫婦を貼っておいた。クリックすると無意味に拡大される。)
それはさておき、僕は今猛烈に怒っている。チョコレートが貰えなかったからではない。ハイパー激おこぷんぷんスプラッシュマウンテンを建造してしまいそうな衝動を抑えて、事の顛末を語りたい。
バレンタインデー、それは戦争と似ている。
乙女達にとってはチョコレートの争奪戦だ。時には血も流れるこの戦は2月15日に終戦し、来年の2月まで幕を閉じる・・・
はずだった。
僕がスーパーに行くと、バレンタインコーナーがまだあったわけだ。
僕は目を疑った。ネッシーや幽霊の類の見ちゃいけないモノが見えてしまっているような気分に陥った。これは幻想か何かだろうか。
いや、違う。
よく見るとホワイトデーのポップが付いている。もちろんホワイトデーっぽい水色のパッケージに包まれたクッキーやマシュマロもあるが、どうみてもバレンタイン用の商品を使いまわしたものがたくさん並んでいるのだ。
この時点で僕の感情は"どうでもいい"から"明確な怒り"に変わった。ちなみに僕は沸点が低いことで有名だ。
バレンタインデーにあげたチョコレートとまったく同じ商品を返されたら女性はどう思うだろうか。
僕は女性に優しい方なので、そんな悲しい思いをする人を少しでも減らしたいとチョコレートを買い占めることにした。
が、財布の中にお金が入っていなかったのでこれだけしか買うことができなかった。全ての乙女よ、すまん。
スーパーとはいえ、僕のような学生ニートにとっては普段足を踏み入れることすら許されない高級スーパー成城◯井様だ。この量で3000円ほどになった。これ以上買うとまた川で摘んだ雑草を食べる生活に戻りそうなのでやめておいた。
僕の名誉のために言っておくが、決してバレンタインデーのお返しのために買った的なモテアピールを店員や他の客するために買ったわけではない。むしろめちゃくちゃ恥ずかしかった。
さて、怒りが少し冷めたところでチョコレートを食べてみることにする。
うっま!!!!!
正直、美味しさで怒りを忘れた。っていうか、ハイパー激おこぷんぷんスプラッシュマウンテンって何だろう。
せっかくなので普通に食べるのも勿体無くなり、全部生チョコにしてみた。
加熱した生クリームにチョコレートをぶち込んでいる様子。
途中で中身が入ったチョコが混じっていることに気がついたが、気にせずどんどんぶち込んで行こう。この辺からはもうやけくそだ。
いろんなメーカーの開発努力が一瞬でダメになっていくぞ。ここで快感を覚えよう。
記念すべき最後のチョコレートが入った瞬間。まるで田植え前の田んぼが鍋の中に転移したかのような完成度だ。
移した容器の蓋を過去に誤って捨ててしまっていたことを思い出して後悔した。
そしてしっかりと冷やした完成品がこちら。
お皿に盛り付けてみたが、生クリームが多かったのかうまく固まっていなかった。これではまるで泥だ。
それっぽくするためにあらかじめ用意しておいたココアをかけた。
不安になりながらも、いざ実食。
うっっっま!!!!!!!!!!
この見た目がアレな"どきどき☆みっくす生チョコレート"は不味くなるどころか、チョコレート界の競合他社との垣根を越えて素晴らしいハーモニーを醸し出していた。
・・・もうぶっちゃけどうでもよくなったので、僕にチョコレートをくれなかったやつ全員に滅びの呪いをかけておいた。
チョコレートをいっぱい買ったらタワー的なものを作ろうと企画していたが、金欠のため断念した。以下、タワーになれなかった何かをご覧ください。
テーマはチョコ達の組体操だが、少し組み替えるとどことなく戦車っぽいビジュアルになった。
おしまい。
僕がバレンタインに欲しかったのはゴリラの形をしたチョコだ。