食べ方で人生が変わるかもしれない話
僕は最近、食べ方にこだわり始めた。
食事とは生きていく上で欠かせない行為であり、育ちや人柄が出てしまうものである。
僕はマナーにうるさい方ではないが、クチャクチャ音を立てながら食べる人が苦手だ。多分、清楚な彼女がそんな食べ方をしていたらがっかりする。
それ以外にも食べるときにめちゃくちゃブサイクになる美人を見て残念な気分になったこともある。
そしてその食事という行為は合コンやデートにつきものだ。
逆に驚くほど美しい食べ方をしていたらものすんごいアピールになるのではないだろうか。合コンやデートだけじゃない。接待や上司との食事の場でもだ。僕は別にモテたくて気にしているわけではない。
実際に食べ方が美しいと、食事に誘われる回数が増えるらしい。
今まで無意識に行なってきた食べ方のせいでチャンスを逃していたとしたらどうだろう。
なんかめっちゃ死にたくなってきた。
というわけで、最近こんな本を買った。
以前紹介した『お嬢さまことば速習講座』といい、相変わらず女子向けっぽいマナー本だ。内容は男女問わず勉強になるけど。
この筆者はすごい。どんくらいすごいかっていうと、小さい頃からの美しい食べ方への異常なまでの探求心とその執念から本を出してしまうくらいすごい。
この本によると美しい食べ方には食事への感謝だけでなく、同席している人への配慮も含まれているそうだ。
まず気をつけたいのは料理にがっつかないこと。
会話を弾ませるために少量ずつ口に運び、同席者が見えるように顔を上げるとか。
僕は食べてる時は夢中になって無言になってしまっていたが、ゆっくりと食を楽しみながら同席者と会話をする方が品があるように見えるし、印象が良い。料理は逃げるわけじゃないし。
そうやって時間的なゆとりを持って食事をしてみると、気がつくことがいっぱいある。
例えば自分で思っていたよりもフォークとナイフを握る手に力が入りすぎて緊張しているように見える、とか。緊張した指先は相手にも緊張感を与えるそうだ。
優雅に食事をする心得の他にもこの本では料理ごとの食べ方も載っている。
あー、これこうやって食べるのが正解なんだーみたいなものや確かにそうした方が綺麗に食べられるだろうなーみたいなものがたくさんあった。
各ページには可愛らしいイラストが満載で非常に読みやすい。
ここ最近まで僕にとって未知の料理だった会席コースの頂き方も載っていた。刺身が出てきたら淡白な白身魚や貝から食べると美味しくいただけるというなるほどな知識もあり勉強になる。
特にお酒の席での振る舞いはこれからかなり使えそうだ。
実際に僕は昨日展望レストランに行ってきたが、この本のおかげで緊張したり小難しいレストランマナーに臆することなくフレンチのコースを楽しむことができた。ちなみにこれは自慢だ。
自分だけじゃなく同席者に恥をかかせないために大事な席の前には読んでおこう。
こういう困った時の対処法、できたらかっこつきそう。